冬の味覚の代表格「みかん」は、甘酸っぱく、ビタミンCがたっぷりで幅広い世代に親しまれている果物ですよね。みかんといえば、愛媛や静岡、和歌山などが産地として有名ですが、実は、栃木県はみかんが育つ最北限の地で、おいしいみかんをもぎってその場で食べられる、みかん狩りができる農園もあります。
そこで今回は、栃木県の子連れにおすすめのみかん狩りスポットをご紹介します。併せてみかんについての基本情報や、みかん狩りにでかける際に知っておくと便利な情報もご紹介しますので、ぜひみかん狩りの際の参考になさってみてくださいね。
目次
みかんの基本情報
日本全国で食べられているみかん。寒い冬にこたつで食べるみかんはおいしいですよね。
みかんには、
・ビタミンC
・クエン酸
・β-クリプトキサンチン
といった栄養が豊富で、肌荒れや風邪予防に効果があるだけでなく、疲労回復や便秘の改善の他、骨の健康をサポートしたり、がんの発生を抑制する効果なども期待されています。
ちなみに、みかんを食べる際に捨てしまいがちな白い筋の部分や果汁が入った袋には、高血圧や動脈硬化の予防に効果的な「へスペジリン」が豊富に含まれていますので、みかんを食べる際は、筋や袋の部分も一緒に食べるのがおすすめですよ。
みかんの旬っていつ?
一昔前までみかんは冬にしか食べられない果物でしたが、最近は、露地栽培だけでなくハウス栽培といった栽培方法の多様化やみかんの種類によって旬の時期が長くなり、最もおいしい時期が9月〜3月頃とされています。
また、みかんの種類と主なシーズンは、
・極早生(ごくわせ)みかん(9月頃~10月末まで)
・早生(わせ)温州(11月初旬~11月末頃まで)
・中生(なかて)温州・普通温州(12月初旬~12月下旬頃)
・晩生(おくて)温州(12月下旬頃~3月頃)
のように分けられます。
シーズンによってみかんの見た目や味わいが大きく左右され、爽やかな味わいが好みの方は、極早生みかんや早生温州、甘みが強いものが好みの方には、中生温州・普通温州や晩生温州と、好みでみかんを選ぶのもおすすめです。
みかんの主な産地ってどこ?
一般的にみかんは暖かい気候を好むため、産地も和歌山県や愛媛県、静岡県といった暖かい地方に多く、最近では、熊本や長崎など九州地方でもみかん栽培が盛んです。
さらに、これらの産地では、ブランド化されたみかんも数多く、有田みかんや愛媛みかん、青島みかんなどが有名です。
みかん狩りをより快適に楽しく!知っていると便利な情報
ここからは、みかん狩りに行く際に知っていると便利な情報をご紹介します。
みかん狩りに行く際の服装や持ち物は?
みかん狩りの平均的なシーズンは10月頃からスタートします。多くのみかん農園は、斜面に面していることが多いため、パンツなどのできるだけ動きやすい格好に、シャツ+上着など温度調節が簡単にできる服装でおでかけになるのがおすすめです。
また、日焼けや虫刺されなどのリスクも考え、できるだけ肌の露出も控えた方が無難です。
足元はサンダルやヒールのあるものではなく、スニーカーなど足元をしっかり固定する靴が良いでしょう。
みかん狩りにおでかけになる際の持ち物ですが、場所によって多少違いはあるものの、多くのみかん農園でハサミやみかんを入れるカゴ、持ち帰り用の袋が用意されています。
プラスαで自身で持っていくグッズとして、あると便利なものをご紹介します。
■軍手
みかんの種類によっては木にトゲがあったり、葉や枝で手を切ってしまう他、みかんについた虫にうっかり触ってしまう場合もありますので、心配な方は持っていくと良いでしょう。
■虫よけ
秋になったとはいえ、まだまだ虫刺されのリスクはあります。
虫よけスプレーや吊り下げ型、小さな子どもにはシールやブレスレットタイプの虫よけグッズを準備しておくと安心ですよ。
■日焼け止め、帽子
日当たりの良いみかん畑は、秋でもお天気が良ければ顔や腕が日に焼けてしまうことも・・・。なるべく日焼けしたくない方は、帽子をかぶったり、事前に日焼け止めを塗っておくと良いでしょう。
おいしいみかんの見分け方とは?
できるだけ甘くておいしいみかんを採りたいけれど、たくさんの中から見つけるのは至難の業ですよね。
そこで、おいしいみかんの見分け方がこちら!
・平べったい形
・濃い橙色の皮で、柔らかく、表面のつぶつぶが小さく多い
・手に乗せた時に重みのあるもの
・実に対して小さ目のヘタ
これらの情報を参考に、親子でみかん狩りを楽しんでみてくださいね。
栃木県でみかん狩りができるスポットは?
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栃木県でみかん狩りができるスポットは、那須烏山市の4つのみかん園から成る「国見観光みかん園」がおすすめ!標高200m超の山深いこちらのみかん園は、みかんが栽培できる最北限の産地として50年以上も前から露地栽培でみかんを育てています。
国見観光みかん園で栽培されるみかんは、「国見みかん」と呼ばれ、品種は、宮川早生、松山早生、興津早生といった早生タイプです。甘さに加えやや酸味が効いた爽やかな味わいが特徴的で、小さい子どもからご年配の方まで幅広い世代で食べられています。
みかん狩りは、例年10月下旬頃よりスタートし、11月下旬頃まで楽しめます。
なお、国見観光みかん園では、毎年、地元の幼稚園児や小学生もみかん狩りに訪れており、子どもの利用も可能ですが、斜面が急な場所もありますので、子どもから目を離さないようご注意くださいね。
こちらの園では、料金が一人当たり1,000円でみかん狩りができます。
園内ではみかんが食べ放題ですので、先述した「見分け方のポイント」を参考に、採ってきたみかんを食べ比べしてみても楽しいですね。また、料金には1ネット分のお土産用のみかんも含まれていますので、ご自宅に持ち帰って食べたり、ご近所へのおすそ分けにも最適ですよ。
みかんが育つ最北限産の爽やかでフレッシュな味わいのみかんをぜひご自身でとって味わってみませんか?
国見観光みかん園のみかん狩りができる時期:10月下旬~11月下旬
料金:1人あたり1,000円(入場料500円(食べ放題)、お土産1ネット500円)
みかんの品種:宮川早生、松山早生、興津早生
国見観光みかん園の詳細
■川俣みかん園
住所:那須烏山市小木須212 TEL:0287-84-2885
■道の上みかん園
住所:那須烏山市小木須190-2 TEL:0287-84-2882
■八溝観光みかん園
住所:那須烏山市小木須2785 TEL:0287-84-2883
■国見山みかん園
住所:那須烏山市小木須300 TEL:0287-84-2876
開園時間:9:00~日没
アクセス:【車】常磐自動車道「水戸北スマートIC」より約50分 他
駐車場:あり(国見峠展望台・国見峠)
トイレ:国見峠展望台駐車場・川俣みかん園近く
お問い合わせ:那須烏山市商工観光課(TEL:0287-83-1115)
詳細(那須烏山市HP)はこちら
国見観光みかん園を訪れたらココにも注目!
・国見峠展望台
みかん狩りの際に利用できる駐車場がある「国見峠展望台」は、標高が266mほどあり、ここからお天気が良ければ、県内有数の山々である日光連山や那須連山が一望でき、さらに条件が合えば雲海が観られることも!その光景は圧巻ですよ。
・国見の棚田
国見観光みかん農園には、50枚の田が段々に続く「国見の棚田」があり、日本の棚田百選にも選ばれています。普段見る機会が少なくなった日本の原風景をご覧になりませんか?
まとめ
出典:photo AC
今回は、栃木県内の子連れにおすすめのみかん狩りスポットをはじめ、みかんについての基本情報や、みかん狩りにでかける際に知っておくと便利な情報までご紹介しました。
みかん狩りの魅力は何といっても、自分の手でフレッシュなみかんをとって、その場で味わえることです。
ぜひ、日本最北限の地で親子でみかん狩りを楽しみながら、甘酸っぱく、ビタミンCたっぷりのみかんを味わってくださいね。